ギフトとして贈り物にされたり、ハーバリウムなどのハンドメイドの材料としても使われる人気の「プリザーブドフラワー」。しかし、専用の液剤を使い手間ひまかけて作られるため、市販品のものは少しお高めに売られています。
今回はそんな「プリザーブドフラワー」作りで必要な材料を、身近なもので代用して作る方法をご紹介します。
プリザーブドフラワーとは
プリザーブドフラワーは、専用の液剤を使いお花の水分を抜き、保存料や色を入れることで作られるものです。
いわゆる「造花」やお花を乾燥することで作られる「ドライフラワー」と一緒にされることがありますが、全く違うものになります。
「プリザーブドフラワー」はパリパリと乾燥したドライフラワーとは違い、お花の水分を薬剤で抜いた後に、保湿剤(潤滑剤)入りの着色剤で加工するため、質感も生花と変わらず楽しみことができます。
保存期間も、2~3年と長く保存できるため、プリザーブドフラワーをボックスに詰めたものなど、ギフトとしても人気の高いです。
プリザーブドフラワーに向いている花
プリザーブドフラワーでお花を選ぶ時に気をつけたいポイントは以下の2つです。
- 花びらが厚く、しっかりとしたもの
- 6~7部咲きの鮮度が良いお花
花びらが厚くしっかりしたもの
花びらが厚いものを選ぶと、花びらのしわが出づらく綺麗に仕上がります。
また、しっかりと散りにくいものを選ぶことで、加工中にお花が崩れてしまうのを防ぎます。
6~7部咲きの鮮度が良いお花
プリザーブドフラワーは加工期間(液剤に漬けてから乾燥期間も含む)が長いため、はじめから満開のものを選ぶと、完成するまでに散ってしまったり、枯れてしまうことがあります。
また傷などがあるものだと完成したときの見た目が劣るのと、長期保存ができない可能性があるので、花や茎などをチェックしておきましょう。
プリザーブドフラワーに向いている花の種類
花びらが厚くしっかりしたものとして、種類としては以下のお花がプリザーブドフラワーに向いています。
プリザーブドフラワー作りで必要なもの
身近のものでプリザーブドフラワーを作る時に必要なものや、あると便利なものを説明します。
消毒用エタノール
お花の脱色・脱水を行うために使います。
市販だと「プリザーブドフラワー1液」「プリザーブドフラワーA液」として販売されているものの代用品です。
薬局(ドラッグストア)や通販サイトで簡単に手に入ります。
精製グリセリン
お花の着色・保湿(潤滑)を行うために使います。
化粧品にも使われるグリセリンは保湿力が高いため、生花の質感を与えるために使用します。
グリセリンにインクを加えることで、好きな色に染めることができます。
市販だと、 「プリザーブドフラワー2液」「プリザーブドフラワーB液」として販売されているものの代用品です。
こちらも 薬局(ドラッグストア)や通販サイトで簡単に購入できます。
インク
花の着色を行うために使います。
万年筆用の補充インクか、プリンターのインク、食紅などで代用することができます。
手に入りやすいものを使ってみてください。
以下のような場所で手に入ります。
- 万年筆用のインク → 文房具店、通販サイト
- プリンターのインク → 電気屋さん、100均、 通販サイト
- 食紅 → スーパー、100均、 通販サイト
蓋付きの密閉出来る容器
溶液に花を漬けて置く時に使います。
作りたいプリザーブドフラワーの量によって、大きさや数は調節してください。
お花を完全に溶液に浸す必要があるので、お花より大きいサイズのものを使いましょう。
ピンセット
お花を溶液に浸す時や、染まり具合をチェックしたりする時に手が汚れないので、あると便利です。
アルミホイル
溶液にしっかりとお花が浸かるように、容器の中に落し蓋の要領で使います。
この時、アルミホイルは何重かにしてある程度厚みを作っておくと、しっかりと漬けることができます。
※お花が圧迫されないように注意しましょう。
乾燥剤(シリカゲル等)
お花を乾燥させる際に使用します。
プリザーブドフラワー用のものでも良いですし、お菓子に入っているような乾燥剤でも大丈夫です。
ゴム手袋
こちらは手が汚れないように使用します。
また、アルコールを使うので手肌を守る用途でも必要なアイテムです。
新聞紙
周りが汚れないように、作業する際は敷いておきましょう。
キッチンペーパー
着色液から取り出した時に水分を拭き取る用途で使用します。
プリザーブドフラワーの作り方
それでは、実際に消毒用エタノールと精製グリセリンを使った「プリザーブドフラワー」の作り方をご説明します。
自作のプリザーブドフラワーは工作にもおすすめ
専用の液剤を使ってプリザーブドフラワーを作る方法が一般的ですが、この方法だと簡単に道具が揃うところがメリットだと思います。
身近なものでプリザーブドフラワーを作ってみたい!と思ったら、ぜひ試してみてください。
トータルで3~5日ほどかかりますが、色が抜けていく様子や染まっていく様子も面白いので、お子様の工作(自由研究など)にもおすすめです。
※バラなどトゲのあるお花もあったり、ハサミを使用するので、お子様だけで試すには危険です。大人と一緒に作るようにしましょう。
また、お花を保存したいけどプリザーブドフラワーは大変そう…と思われた方は、プリザーブドフラワー以外の保存方法もまとめてみたので、以下のページをご覧ください。
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