プレゼントでもらった、特別な日の特別な花束。
その花束、どうやって保存する予定ですか?
そのまま花瓶にいけているだけだと、すぐに枯れて捨てることになってしまうかも。
今回は、そんなあなたに教えたい、自分でも出来る花束(ブーケ)を保存する方法について、ご紹介していきます。
形に残すことで、お花を見るたびに大切な日のことを思い出すことができます。
まずは花瓶に飾って楽しみたいという方は、以下のページを参考にしてくださいね。
ナチュラルな雰囲気が好きなら「ドライフラワー」
簡単に保存出来る方法のひとつが「ドライフラワー」です。
おしゃれなカフェに飾られていたり、インスタグラムの投稿などで見かけることが多いかと思います。
そう、これがひとつ部屋にあるだけで、おしゃれのレベルがぐいっと引き上げられるので、インテリアとして飾るにはもってこいの方法です。
少しお花の色がくすんだような仕上がりになるので、アンティークやナチュラルな雰囲気が好きな人におすすめです。
生花でドライフラワーを作る方法は4つ
「ドライフラワー」といっても、方法がいくつかあるので、説明していきます。
手軽にできるものから順に説明しているので、お好きな方法で試してみてください。
ハンギング法で「ドライフラワー」にする方法
「ハンギング」は、吊るすという意味があります。
吊るすだけで良い手軽さと、その期間もインテリアとして楽しむことができることから、一般的に使われている方法です。
逆さに吊るすときには、麻ひもを使って縛っておくと、花に傷が付きづらく、おしゃれに飾れるためオススメです。
ドライインウォーター法 で「ドライフラワー」にする方法
こちらは「ドライインウォーター」という名前の通り、水を使って乾燥させる方法です。
やり方はこちら。
完成までの目安は約1~2週間程度。
こちらの方法も、ハンギング法と同じく、乾燥するまでの期間を飾ったまま楽しむことができます。
また、ハンギング法のように逆さに吊り下げないので、紫陽花(アジサイ)やかすみ草のように丸くふんわりとした形のお花でも形を崩さずドライにすることができます。
シリカゲル法で「ドライフラワー」にする方法
今まで説明した方法より少し手間や準備する必要がある方法ですが、花びらの多い花でも立体的な形を残したままドライにすることができ、お花そのものの鮮やかな色が残りやすい方法です。
シリカゲルというと、お菓子の袋などによく入っている粒のものを想像する方が多いかと思いますが、ドライフラワー用のシリカゲルは花びらの細かい部分まで入りやすいように、サラサラとした粉状になっています。
ハンギング法やドライインウォーター方に比べ、少し費用がかかりますが、シリカゲルは加熱することで繰り返し使えるので、花の色を残したい時にはぜひ試してほしい方法です。
シリカゲルでドライフラワーを作るときのポイントや時短で作る方法などを以下のページで詳しくご紹介しています。
シリカゲルを使われる際は、ご参考にしてください。
ドライフラワー用シリカゲルを購入出来る場所
- ホームセンター
- 手芸店
- 通販サイト
グリセリン法で「ドライフラワー」にする方法
グリセリン法とは、グリセリン溶液という専用の溶液を作り、お花の水分を抜いていく方法です。
葉っぱや木の実のついた枝を乾燥させるときは、グリセリン溶液に浸してしまうのが適していますが、今回はお花を乾燥させる方法について紹介していきます。
お花を挿してから、1週間~10日程度で完成します。
また、グリセリン法では注意しておきたいポイントがあるのでお伝えしておきます。
- 咲き始めのお花を用意する。
- 茎の細いものは茎の根本を軽くたたき割る。
- 茎の太いものは、茎の根本に対して縦にハサミをいれておく。
- 花びらなど、花首より上の部分は溶液に付かないようにする。
こちらの方法は、水分の代わりにグリセリン溶液を吸い込ませる方法なので、花が咲き始める元気なお花を使用する必要があります。吸い上げやすくするため、茎の根元は叩き割ったり、ハサミを入れておきましょう。
また、花自体にグリセリン溶液がついてしまうと、腐ったりして痛みの原因になるので、気をつけておきます。
グリセリン法は手間がかかりますが、一番のメリットとしてはお花全体のボリュームや色が残りやすいところにあります。
グリセリンを購入出来る場所
- ドラッグストア(薬局)
- 通販サイト
ドライフラワーの保存期間
ドライフラワーの保存期間は、お花の種類や飾っている環境によっても変わりますが、2~3ヶ月ほどで色が褪せはじめて、1年も経つと枯れてしまうことが多いです。
色褪せてしまうと枯れたお花のようになるので、捨ててしまう方も多いようですが、アンティークな雰囲気がお好きな方ならそのまま飾っておくのも良いかと思います。
ただ、湿気に弱く、カビなどが生えてしまうことがあるので、その場合は名残惜しいかと思いますが、「ありがとう」と潔く処分しておきましょう。
また、少しでも長くドライフラワーを楽しみたい!という方は、以下のページでドライフラワーの保管方法のポイントなどを詳しくお話しているので、チェックしてみてください。
お花そのままの質感を残すなら「プリザーブドフラワー」
プリザーブドフラワーとは、専用の液体に漬けて脱水・脱色を行い、好きな色に染め上げる事ができる方法です。
質感もパリパリと乾燥したものになるドライフラワーと違い、生花の質感を残すことができます。
染色する色も好きな色にできるため、ギフト用のアレンジメントの材料にされるなど、見た目も華やかに仕上がります。
何より、ドライフラワーに比べて保存期間が2年~3年ほどと長期保存できるのが魅力です。
プリザーブドフラワーを作る方法
ここでは、プリザーブドフラワーを作る基本的な手順を説明します。
販売されているプリザーブドフラワー専用の液体を使用するため、製品によって作り方の手順は異なりますので、説明書をよく読んでお使いください。
また、身近な材料で作ることもできるので、その内容が気になる方は以下のページをご覧ください。
▼必要なもの
- 空容器(蓋のある密閉出来るもの)
- 新聞紙(液剤がこぼれても良いように、敷いておきます)
- ハサミ
- ビニール手袋
- プリザーブドフラワー用の液剤
- ピンセット(液剤から花を取り出す際にあると便利です)
- アルミホイル (液剤から浮いてしまう場合)
液剤にはしっかり漬けておかないと色ムラになる可能性があるので、液剤からお花が浮いてしまう場合はアルミホイルで落し蓋のように入れて、その上から容器の蓋をして液剤からはみ出さないようにしましょう。
プリザーブドフラワー用の液剤を購入出来る場所
- ホームセンター
- 手芸店
- 通販サイト
プリザーブドフラワーの保存期間
保管状態によって変化しますが、一般的に2年から3年程度です。
永久的に保存することはできませんが、ドライフラワーに比べると長く保存できることが分かります。
湿気の少ない海外だと、5年以上持つこともあるようですが、なんといっても日本は湿気の多い国なので、プリザーブドフラワーは2~3年が平均寿命だといわれています。
ハンドメイドで加工したいのなら「押し花」
一度は誰もが子供の頃にやったかもしれない、「押し花」。
今は、ネイルやスマホケースやアクセサリーなどハンドメイドで使われることが多いです。
ただ挟むだけでいいんじゃない?と思ったかもしれませんが、上手く押し花を作るにはポイントがあるので、それも合わせて紹介していきます。
押し花に向いている花材のポイントは?
押し花で失敗する場合は、こちらのポイントが押さえられていないことが原因かもしれません。
押し花をする前に、チェックしてみてください。
- 大きすぎない花
- 花びらの水分量が少なく、薄いもの
- 花びら同士があまり重なっていないもの
押し花 を作る方法
まずは、昔ながらの方法から。
一番簡単にできるので、手軽さ重視でつくるならこちらの方法がおすすめです。
ただし、乾燥するまでの期間が長いため、少し色あせたり、花の大きさが縮んでしまう可能性があります。
昔ながらの押し花の作り方
衣類用アイロンでスピーディーに!押し花の作り方
次は少量のお花を押し花にしたい時に使う方法です。
アイロンを使うため、早く仕上がるので、色あせや縮みなどが起こりにくい方法です。
一気に沢山のお花を処理できませんが、ハンドメイドなどで綺麗に使いたい場合におすすめです。
押し花の保存期間
押し花は乾燥に弱いため、密封できるジッパー付きの袋に石灰乾燥剤などを入れて、その中にお花をいれて保存しておきます。
きちんと保管をしている状態で、1年~3年ほどの保存が可能です。
アクセサリーにするなら「レジン」で固める
プレゼントでもらった大切なお花をいつでも身につけることができたら、、
嬉しいですよね。
そんな時に試してほしいのが、「レジン」で固める方法です。
レジンとは「樹脂」という意味。
お花を好きな形の樹脂で固めて、イヤリング・ピアス、ヘアゴムやキーホルダーなどのアクセサリーにすることができます。
レジンには、2つの液体を混ぜて使う「エポキシレジン」というものと、紫外線を当てることで硬化させる「UVレジン」があります。
お花を使ったレジンの作り方
今回は、初心者でも手軽に作れる「UVレジン」を使って、お花そのものの形のまま硬化(固める)させる基本的な方法をご紹介します。
▼必要なもの
- 押し花、ドライフラワーなど
- UVレジン液
- UVライト
- 細筆(ネイル用の筆など。シリコン筆だと手入れがしやすいです。)
- ピンセット、ハサミ・ニッパー
- 爪楊枝
- クリアファイル、シリコンマット(使いやすい大きさにカットしておくのがおすすめ。シリコンマットも100均で購入することができます。)
など
出来上がったものはそのまま飾ったり、裏面にピアスやイヤリングの土台をくっつけることでアクセサリーにすることができます。
あまり大きな花には向かない方法ですが、花束の一部を保存したい場合にぜひ試してほしい方法です。
UVレジン液を購入できる場所
- 手芸店
- 100均
- 通販サイト
お手入れ不要で長くお花を楽しむなら「ハーバリウム」
容器にお花を入れてオイルに浮かばせることで、お花だけでは出せない透け感、キラキラとした雰囲気が出るので、インテリアの中でも人気の高い「ハーバリウム」。
ドライフラワーを使えば雰囲気のあるものに仕上がりますし、プリザーブドフラワーを使って色鮮やかな仕上がりにすることもできます。
ただし、ドライフラワーとプリザーブドフラワーだと花自体の寿命も異なるので、長く楽しみたい方はプリザーブドフラワーを使用しましょう。
▼空気に触れた状態での寿命
- ドライフラワー・・・2~3ヶ月
- プリザーブドフラワー・・・2~3年
ハーバリウムの作り方
雑貨屋さんやインテリアショップで売られていることの多いハーバリウムですが、材料を揃えるだけで簡単に作ることができます。
▼必要なもの
- 蓋が密閉できる容器(ガラス瓶など)
- ハーバリウム用オイル(ミネラルオイル、シリコンオイル)
- ピンセット(割り箸でも可)
- ハサミ
- 消毒用エタノールとコットン(アルコール除菌のウェットティッシュでも可)
- ティッシュペーパー
など
ハーバリウム用オイルを購入できる場所
- 手芸店
- 100均
- 通販サイト
ハーバリウムの保存期間
通常で1年ほどと言われています。
中に入れるお花の種類や状態、オイルの品質によっては、3ヶ月ほどで鑑賞できない姿になることもあります。(お花が枯れたり、オイルが変色した状態)
まとめ
最後にあらためて、花束を保存する方法5つをまとめてみます。
保存方法 | 難易度 |
---|---|
ドライフラワー | |
プリザーブドフラワー | |
押し花 | |
レジン | |
ハーバリウム |
※難易度は作業自体の難易度やコスト面を考慮して個人的に判断したものです。
どの方法を取り入れるにしても、お花が生き生きとしている間に処理をすることが重要です。
花束を保存することを決めたら、すぐにどの方法で保存するのか検討してみてくださいね。
それぞれの方法の中でも、やり方が複数あったり、手順の細かい部分は人それぞれ異なります。
少しずつ試しながらやってみると良いかもしれません。
大切な花束を少しでも長く楽しめるよう、あなたの気になった方法で試してみてください。
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