春に咲くお花といえば、淡いピンク色の桜の花。
咲いて、あっという間に散ってしまうので、綺麗だなと思うのと同時に寂しい・儚いと思ってしまうこともありませんか?
そんな桜の花を年中楽しめる方法が「桜の塩漬け」です。
よくお菓子の飾りや、桜餅に飾られているものを見かけますが、あの桜は長期保存できるように塩漬けにしているものを塩抜きして使っています。
桜餅がくるまれている桜の葉も同様に塩漬けされたものです。
春以外にも桜のお菓子などを見かけるのはこのように、桜の花を保存できる方法があるからなんですね。
「自分で桜の塩漬けを作ってみたい」
そんなあなたの素敵な気持ちを手助けできるように、
今回は桜の塩漬けを自分で手作りする方法をご紹介します。
桜の花の塩漬け (桜漬け) の作り方
見た目も華やかな桜の塩漬けは、和菓子はもちろん洋菓子や和食料理にも使われています。
クッキーやマフィンにもちょこんと乗せるだけで、特別感のあるお菓子になります。
塩漬けにする桜の花のポイント
- 八重桜
- 花は7分咲きのものを軸ごと摘み取る
塩漬けに適しているのは八重桜
一般的に塩漬けに使用されるのは、丸く花びらがたくさん重なり合っている八重桜。
花の色も強めのピンク色で香りも良いので、塩漬けに使われることが多いです。
花は7分咲きのものを軸ごと
満開に咲いてしまっていると、水で洗ったときや作業中に取れてしまいます。
かといってつぼみの花を選ぶと、桜湯にしたときに、花が開かないので、どちらもあまり使われません。
はじめから、桜湯に使用する目的で塩漬けにするのであれば、ひとつの軸に2~3輪ほどの花の付いたものが良く、
- 1輪は満開
- その他の2輪は7分咲き
のものを選ぶと、見た目のバランスが良いとされています。
桜の塩漬けの保存期間について
約1年程度保存することができます。
常温でも保存できるようですが、冷蔵庫にいれておくと色褪せしにくいので、おすすめです。
桜の花の塩漬け (桜漬け)
▼必要なもの
- 桜の花
- 塩(桜の花の20%)
- 白梅酢か米酢
- 保存用の塩
- 漬けるための容器(ボウル、漬物容器、タッパーなど)
- 保存用のビンなど
冷蔵庫保存で1年ほど保存が可能です。
桜餅には欠かせない!桜の葉の塩漬け
桜餅は関東と関西で作り方や出来上がりの形が違うことは有名ですが、どちらの桜餅にも欠かせないのが「桜の葉の塩漬け」です。
桜の葉の塩漬けは香りが高いので、桜のあんこ(桜餡)にも練り込んで使われることもあります。
塩漬けにする桜の葉のポイント
柔らかい桜の葉を使うのがポイントです。
そのため、桜の花が散る頃の若葉を使用しましょう。
一般的に、葉の柔らかい「大島桜」という桜の葉が塩漬けに使われますが、八重桜の葉でも作ることができます。
桜の葉の塩漬けの保存期間について
作り方によっても異なりますが、葉が乾かないようにしておくと、1年ほどは保存ができるといわれています。
今回ご紹介する方法はしっかりと漬ける方法なので、数年は使えるかと思います。
1年ほどで茶色く変色しますので、来年の桜餅のために自分で塩漬けを作るという方が多いです。
桜の葉の塩漬け
▼必要なもの
- 桜の葉
- 塩(桜の葉の20%)
- 白梅酢・・・50gの桜の葉に対して50cc程度
(白梅酢がない場合は、50ccのぬるま湯に10gのお塩溶かし、冷ましたもので代用OK)
- 耐熱用ボウル
- 漬けるための容器(ボウル、漬物容器、タッパーなど)
- 保存用の密閉容器
使うときは、30分ほど水に浸して、塩抜きをしてから使います。
さいごに
桜の塩漬けは浸かるまでの時間はかかりますが、工程自体は意外と簡単にできます。
それよりも、桜の花や葉を摘み取るのが大変だと思うので、怪我に気をつけながら摘み取ってくださいね。
料理がぱっと明るくなる桜の花や葉を使った料理、ぜひ自分で作った桜の塩漬けで挑戦してみてください。
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