ドライフラワーというと、お花の色が茶色く色あせている印象はありませんか?
一般的に知られているドライフラワーの作り方では、自然乾燥をして時間もかけるため、お花の色や形が崩れてしまいやすいんです。
だけど、お花のきれいな色を残したまま、ドライフラワーにしたい。
そんな希望を叶えてくれるのが、「シリカゲル法」で作るドライフラワーです。
今回は、シリカゲル法でドライフラワーを作る方法とメリット・デメリットについてご紹介していきます。
シリカゲルでドライフラワーを作る際に必要なもの
シリカゲルでドライフラワーを作る場合、用意するものはこんなに少なくて済みます。
- ドライフラワー用のシリカゲル
- 新鮮なお花
- タッパーなどの容器
上記のもの以外にも、ピンセットなどがあるとお花の間にもシリカゲルを入れることができたり、やさしく取り出したりできるので、あると便利です。
ドライフラワー用のシリカゲルは、ホームセンターや手芸店、通販サイトなどで簡単に手に入れることができます。
シリカゲルを使ったドライフラワーに向いている花とは?
シリカゲルでドライフラワーを作る場合、お花の隙間にもシリカゲルをいれてあげることがポイントになります。
そのため、お花の構造が複雑なものは扱いづらく、また花びらが外れやすいものは作業の途中で壊れてしまうことがあるので向いていません。
シリカゲルでドライフラワーを作る場合は、以下のようなお花がおすすめです。
- バラ
- アジサイ
- かすみ草
よりキレイに仕上げるために、新鮮なお花を選ぶようにしましょう!
シリカゲルを使ったドライフラワーの基本的な作り方
- お花の茎を少し残して切っておきます。(1センチほどが目安)
- タッパーにシリカゲルを3センチほど敷いて、お花を置く土台を作っておきます。
- お花を上向き(花びらが上、茎が下にある状態)で、適度に隙間をあけて並べていきます。
- お花の上から静かにシリカゲルを入れて、すっぽりと埋めて、容器の蓋をしておきます。
- そのまま一週間ほどおいて、完成です!
シリカゲルでドライフラワーを作る時のポイント
- お花の細かい部分はピンセットで広げて、シリカゲルをかける。
- 乾燥させる前にタッパーの上に日付を書いておく。
- 乾燥後花びらに残っているシリカゲルは筆などではらう。
- 乾燥したお花は丁寧に扱う。
お花の細かい部分はピンセットを使う
お花の花びらの間など少し細かい部分は、上から被せるだけだとシリカゲルが上手くかかっていない可能性があります。
ピンセットで優しくお花をつまんで広げ、シリカゲルを優しく入れてあげましょう。
タッパーの上に日付を書く
一週間ほどで乾燥が終わりますが、ついつい「いつから乾燥させてたっけ?」と忘れてしまいがち。
タッパーの上に乾燥させはじめた日付を書いておきましょう。
マスキングテープだとキレイにはがせるのでオススメです。
花に残ったシリカゲルは筆を使って
シリカゲルの粒は大変細かいです。
そのため、花びらの細かい部分にはシリカゲルの粒が残ってしまうことがあります。
そんなときは、手で払うのではなく、筆などで優しく取り除いてください。
ドライフラワーは丁寧に扱う
ドライフラワーになったお花は思った以上に繊細です。
生花と同じように扱っていると、せっかく完成したドライフラワーが壊れてしまうかも!
ピンセットを使って取り出す、筆でシリカゲルを払うなど、丁寧に扱うことが一番のポイントです。
手早くドライフラワーを作りたい!電子レンジで時短テクニック
「ドライフラワーがすぐに作りたい!」
「1週間も待てない!」
そんな方には、電子レンジを使ってドライフラワーを作る方法をおすすめします。
早速、作り方について説明していきます。
タッパーにシリカゲルを詰めて、お花を乗せて、その上から優しくシリカゲルを入れる。
ここまでは普通の作り方と同じですよね。
けど、ここで容器の蓋をせず、電子レンジにかけます。
かける時間は600wで1分~1分30秒程度。
このとき、お花の種類や電子レンジの種類によっても乾燥に必要な時間が異なるので、一気に1分かけてしまうのではなく、様子を見ながらかけていきましょう。
電子レンジでドライフラワーを作るときの注意点
シリカゲルを電子レンジにかけると、シリカゲル自体が高温になるのでヤケドに気をつけるのはもちろん、お花もすぐに取り出さないと焦げてしまう可能性があります。
失敗するリスクも通常の方法よりも高くなるので、その点を踏まえた上で試してみてくださいね。
シリカゲルを使ったドライフラワーのメリット・デメリット
ここまではシリカゲルでドライフラワーを作る方法について説明してきましたが、メリットはもちろんデメリットもあります。
作ろうと思い立ってから「思ってた方法と違う」とならないためにも、チェックしておきましょう。
メリット
- お花の形がそのまま残せる
- 色鮮やかな色を残せる
- 必要な道具が少なく、工程も簡単
- シリカゲルは再利用することができる
何よりシリカゲルでドライフラワーにすることのメリットは、お花そのものの色や形を残せるところです。
一般的に吊るして自然乾燥すると全体的に色褪せることが多いですが、シリカゲル法だと生花に近い状態の色や形を残すことができます。
また、シリカゲルは一度使って終わりではなく、再利用することが可能です。
フライパンで煎ったり、電子レンジにかけてシリカゲルが吸った水分を飛ばすことで、再度使える状態に戻すことができます。
※商品によって再利用の方法は異なりますので、購入前に確認しておきましょう。
デメリット
- シリカゲルを購入する費用が必要
- お花や葉っぱしか乾燥できない
デメリットとしては、吊るして作るハンキング法に比べて、ドライフラワー用のシリカゲルを購入する費用がかかることです。
とはいっても、1kg入って1000円~1500円程度で手に入ります。
これを安く感じるか、高く感じるかは人によって違うので難しいですが、シリカゲルは繰り返し使えるものが多いので、頻繁にドライフラワーを作る方はひとつ持っていても良いのではないかなと思います。
また、茎を付けたまま乾燥させることができないので、ドライフラワーにした後に花瓶に入れたり、スワッグにして飾りたいという方には不向きな方法です。
茎がついたまま飾りたい方は以下の方法がおすすめです。
シリカゲルを使ったドライフラワーの保管方法について
ドライフラワーにしたら、そのまま空箱に入れておけばいいのかな?
と思っていませんか?
実はドライフラワーは乾燥しているものなので、湿気に弱かったり紫外線で色あせたりしてしまうことがあります。
そんな時にオススメしたいのが、衣装ケースに除湿剤と防虫剤、そしてドライフラワーを入れて保管する方法です。
シリカゲルを使ってドライフラワーにする場合、ハンドメイドの花材用などの目的で作られる方が多いかと思います。
その場合は飾る必要もないかなと思うので、押入れに衣装ケースを入れておくなど、きっちり保存しておくことをオススメします。
詳しい保管方法や、ドライフラワーの天敵については、以下のページで詳しくお話しています。
さいごに
ドライフラワー用のシリカゲルさえあれば、お花そのものの色や形を残すことができる「シリカゲル法」は、誰でも簡単にできるのが魅力です。
ドライフラワーに向いているお花はありますが、花束を頂いたときなど、色々なお花で試してみるのも楽しそうですね。
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